最後の「にゃー。」


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 12月16日金曜日 午後1時30分前、ハチベエが息を引き取りました。6歳10ヶ月でした。

車に当たって、一滴の血も流さず、ほぼ即死でした。

 

一部始終を私は見ていました。

外でハチベエと他の猫が唸り合っていたので駆けつけようとしたその時、

通りかかりの男性が猫たちをシっと言って追い払った瞬時、びっくりしたハチベエは道路を横切って私らの部屋入り口階段まで駆け寄ろうとする。

猛スピードの車が来て当たる。当然のごとく車はそのまま猛スピードで去ってゆく。

 ハチベエは階段の下までそのまま走って来て、倒れたのです。

あっという間の出来事で、倒れたハチベエを抱きかかえたとき、首がもうくったりしていて自分の心臓の音がバクバクと聞こえてきました。

私に抱えられて部屋への階段をのぼる最中に一呼吸、「にゃー」 と鳴き、

私は 「うん」 と返し、その時抱きしめていたハチベエの濡れた鼻が私の首もとにあたっていて、 すーーー っという鼻息が首もとにあたりました。

ここで息を引き取ったのです。

階段登っている私の腕の中で。

これが最後の にゃー になりました。

 

部屋のベッドに寝かせて ハチベエ。と声かけて胸に手を置くも心臓が動いていない。

外傷がまったくないので、ぐっすり眠っているようでした。

 

あまりにも突然なハチベエの死が受け止められておらずにいました。

身が削がれる思いです。

正直ハチベエがキーマより先に天へ行くとは思ってはおりませんでした。

外へ出す飼い主のせいだと言うのはごもっともです。

重々承知です。

 

 

昨日は、自分がボロボロに涙で崩れる前に、ハチベエを森に埋葬しました。

泣き始めたらもう当分動けんからね。

 

死後数時間は、ベッドで横にさせたハチベエと向き合い、

キーマとも対面させ、

自分が泣き始めないように必死に気を保ち、ハチベエに、ハチベエの魂に聞かせます。「この身体から出るんだよ。完全に出るんだよ。」と。

「こっちでてキーマと私といっしょにいるんだよ。この身体をお土に返すからね。土の中に埋めるんだからね。

完全に出てキーマんとこで一緒にいるんだよ。

気がすむまで私達と一緒にいようね。」

 

温かい、眠っているようなハチベエを抱きしめて何度もおでこにキスをします。信じられない。

このハチベエの、温かいずっしりした体温を私は忘れない。

 

 

 

ついこの間の投稿の写真が最後のハチベエの写真になりました。

ハチベエがキーマに、オラつくとか書いておった私ですが、キーマと同じくらいまたはそれ以上かもしれんくらい、それはそれはハチベエを愛していました。

猫嫌いなキーマが、唯一ハチベエと一緒にいることを許すくらい、

ハチベエはとっても心の優しい猫の男のコでした。

そしていつもワタシのそばにひっついていた猫でした。

時折キーマにオラついてるように見えたけど実は、ただキーマと一緒にくっついて眠りたかっただけなのかもしれない。

 

今日の朝、ハチベエのいない朝。

キーマも今日やっとハチベエの死がわかったかな。

朝日が降り注ぐ中、空間を見つめたキーマの目が時折細められて、まるでハチベエと対峙しているような空気が流れています。

 

あの時、車に当たってコケても瞬時に体制を整えて一目散に走って帰ってこようとする姿を思い出すたび、いたたまれなくなります。

あんな暴走する鉄のカタマリに当たったんだもの。

 

それでも全力で走って入り口階段の手前で倒れたハチベエ

心が身体が痛くなる、打ちひしがれる光景でした。

 

私は何の宗教にも属しておりませんが、魂の存在を肯定する者です。

神様、ハチベエをよろしくお願いします。

 

 

ここから2~3ヶ月ほどだめかもしれん自分。

 

 

 

 

 

 

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ハチベエ、今までずっとありがとうね。

ごめんね 許してね。

愛しているよ。

 

 

 

そのうちワタシもキーマもそっちへ行くからね。

ハチベエ、愛しているよ。