猫のこと 3


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爪が引っかかる猫。でも眠い。
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 翌日、フィッシュマーケットであの赤毛の子猫を探したのですが見つからない。

また別の日に探しましたが、どうにもこうにも見つけられない。

 

 こんな広いマーケットであんなにちっちゃな子猫見つけるほうが奇跡かな。

そう思い始め、もう無理に思えてきました。

もうだめだ帰ろう。と諦めの境地で立ち止まって、ふと右側を見る。

すると、

店と店の間の隙間からその子猫が私を見つめているではないの!

 

 ああああああああっと歓喜の声を思わず発し、

ごめんね、ほっぽいてごめんね。と小さな子猫を抱き上げて様子を見る。

嫌がってはいない。

 

今この時、この場所で、立ち止まっていなかったら再会していなかった。

ドラマティックすぎて、嬉しすぎて、そんなドラマティックな音楽が脳内で鳴り響く。

 

ウチくる?と聞くと うなづいた気がしないでもない。

 商店の人々に この猫の親知ってるか?とか 誰かの飼い猫か? など聞いて 親も兄弟もなく飼い猫ではないことを確認。

自分自身にも、この猫の一生を幸せにする。という覚悟を確かめる。

よし、一緒にお家へ帰ろう。