爪が引っかかる猫。でも眠い。
翌日、フィッシュマーケットであの赤毛の子猫を探したのですが見つからない。
また別の日に探しましたが、どうにもこうにも見つけられない。
こんな広いマーケットであんなにちっちゃな子猫見つけるほうが奇跡かな。
そう思い始め、もう無理に思えてきました。
もうだめだ帰ろう。と諦めの境地で立ち止まって、ふと右側を見る。
すると、
店と店の間の隙間からその子猫が私を見つめているではないの!
ああああああああっと歓喜の声を思わず発し、
ごめんね、ほっぽいてごめんね。と小さな子猫を抱き上げて様子を見る。
嫌がってはいない。
今この時、この場所で、立ち止まっていなかったら再会していなかった。
ドラマティックすぎて、嬉しすぎて、そんなドラマティックな音楽が脳内で鳴り響く。
ウチくる?と聞くと うなづいた気がしないでもない。
商店の人々に この猫の親知ってるか?とか 誰かの飼い猫か? など聞いて 親も兄弟もなく飼い猫ではないことを確認。
自分自身にも、この猫の一生を幸せにする。という覚悟を確かめる。
よし、一緒にお家へ帰ろう。