猫のこと 2


f:id:minojix:20201017124727j:imageたまにお散歩にいくよ。雨降りそうなある日。

 

 

 

 

 

 それは8年前、年で一番の酷暑が続く5月のある夕方、

フィッシュマーケット内にある、鶏肉屋さんの真正面で肉屋の兄ちゃんを見つめながら「肉くれーーーーー」と、沈黙のお座りをしていた、やせっぽちのそれはそれは小さい子猫を見かけたのです。

鼻の頭が真っ黒に汚れてる子猫。

通りすがりの私は子猫の写真を撮って家路へ着きました。

 

 家で雑務に追われつつも、あの子猫のことが頭から離れない。

怯えた目でひとりぽつーんと佇んでいた、その姿が頭から離れない。

今頃どうしているんだろう、

ちゃんとごはん食べれたんだろうか、

安全な寝床はあるんだろうか、

母猫や兄弟猫も周りに見当たらなかった。

 

痩せた小さな子猫の写真だけ撮って 

家で何の不自由もなく好きなだけ飲み食いしている私。

何やってんだろう自分。

 

明日の朝あの子を探しに行こう。